真性包茎の症状は?放置した末の弊害もチェック

包茎は、大きく真性包茎と仮性包茎に分けられます。仮性包茎の場合は必ずしも治療を受ける必要はありませんが、真性包茎の場合は仮性包茎とは違って適切な治療が必要です。真性包茎に悩まされている方の中には、医療機関で治療を受けるのが恥ずかしいために放置している方も多いかと思いますが、真性包茎を放置すると様々な弊害が生じる恐れがあります。

そのため、真性包茎の方は、治療せずに放置した末の弊害について正しく理解して、適切な治療につなげることが大切です。ここでは、真性包茎の主な症状と、放置した末の弊害ついて確認していきましょう。

真性包茎の症状とは?

真性包茎とは、通常時も勃起時も常に亀頭が包皮に覆われてしまっているタイプの包茎です。包皮口が狭いことや、包皮と亀頭に癒着があることが原因で、子供の頃はほぼ全員が真性包茎ですが年齢を重ねて陰茎が大きくなると、包皮と亀頭の癒着がとれていくため真性包茎に人の割合は少なくなっていきます。また、無理に剥けば亀頭の一部は露出できる方もいますが完全に露出することはなく、亀頭の成長が妨げられた結果先細りの陰茎となっているケースもあります。

真性包茎は無症状であることが多いものの、亀頭を覆っている包皮が尿道口を遮ってしまうことで、排尿しにくかったり、尿が飛び散ったりすることがあり、性交渉に支障が出ることも少なくありません。さらに、常に亀頭が包皮に覆われている真性包茎の方は、亀頭を満足に洗うことができないため、恥垢が溜まりやすく陰茎が不衛生な状態となります。

その結果、亀頭や包皮で細菌が繁殖してしまい、悪臭を放ったり亀頭包皮炎を発症したりするリスクが高まります。亀頭包皮炎を発症すると、亀頭や包皮が赤くなったり、痛みやかゆみを伴ったりしますが、炎症がひどくなると化膿したり腫れ上がったりすることもあるため注意が必要です。
このように、真性包茎の方は亀頭包皮炎を発症するリスクが高くなりますが、真性包茎を放置する弊害は亀頭包皮炎だけではありません。

真性包茎を放置した際の弊害|嵌頓(カントン)包茎

真性包茎を放置すると様々な弊害が生じる恐れがありますが、その中のひとつが嵌頓(カントン)包茎です。嵌頓包茎とは、剥いた包皮が陰茎を締め付けてしまう状態のことで、真性包茎の方が無理やり包皮を剥いてしまったり、性行為や自慰などの刺激で包皮が剥けてしまったりすることで引き起こされます。何らかの原因で真性包茎の包皮が剥けると、亀頭溝に包皮が引っかかってしまい元に戻らなくなることで、嵌頓包茎になってしまうことがあります。

嵌頓包茎になると、元に戻らなくなった包皮がむくんでいき、陰茎が締め付けられることで痛みや腫れなどの症状が引き起こされます。さらに陰茎の締め付けが強くなると、陰茎への血流が悪くなるため亀頭が鬱血した状態となり、鬱血状態が長期間にわたって続いた場合は、後遺症として排尿や性交渉が困難になる恐れがあります。

また、長期間にわたる鬱血状態によって、亀頭の組織が壊死してしまうこともあり、最悪の場合は陰茎の切断を余儀なくされる恐れもあります。そのため、もしも嵌頓包茎となってしまった場合は早急な治療が必要で、すみやかに医療機関を受診することが重要ですが、そもそも嵌頓包茎になる前に真性包茎を治療しておくことが大切です。

真性包茎を放置した際の弊害|陰茎がん

真性包茎を放置した末の弊害の中で、最も危惧すべきなのが陰茎がんです。これは亀頭や包皮に発生する悪性腫瘍で、60歳以上の方が発症することが多いものの、日本においては非常に稀な悪性腫瘍で発生頻度は10万人に0.2人ほどと言われています。このように、悪性腫瘍の中でも非常に稀な陰茎がんですが、真性包茎を放置してしまうと発症リスクが高まるとされているため注意が必要です。

前述したように、真性包茎の方は陰茎が不衛生な状態になりやすく、亀頭包皮炎を発症する可能性が高まりますが、亀頭包皮炎を繰り返していると慢性的な炎症の刺激によって、陰茎がんを発症するリスクが高まると推測されています。陰茎がんを発症した場合、陰茎に腫瘤が発生し、症状が進行すると痛みや出血などの症状も現れますが、真性包茎の方は包皮の内側に発症することが多いため発見が遅れてしまうケースが少なくありません。

真性包茎を放置したからと言って、必ずしも陰茎がんを発症するとは限りませんが、発症後の発見が遅れてしまった場合は陰茎の部分切除もしくは全摘手術が必要となることもあるため、少しでも発症リスクを低くしておく必要性は高いといえるでしょう。

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まとめ

通常時も勃起時も常に亀頭が包皮に覆われている真性包茎は、排尿や性交渉に支障が出ることがあることに加え、亀頭を満足に洗えないために不衛生な状態となり、亀頭包皮炎を発症するケースが少なくありません。また、剥けた包皮が亀頭溝に引っかかってしまい嵌頓包茎が引き起こされたり、将来的に陰茎がんを発症するリスクが高まったりする恐れもあります。

このように、真性包茎を放置すると様々な弊害が生じる恐れがありますが、真性包茎の治療は仮性包茎とは異なり保険適応できる場合があるため、真性包茎に悩まされている方は放置せずに治療を受けることが大切です。